ED治療薬はバイアグラ

勃起の仕組み

芋虫はさなぎから美しい蝶となって、空高く舞い上がる。オタマジャクシはカエルに姿を変えて飛び跳ねる。人のペニスがみせる軟から硬への変化も、こうした自然界の驚異的な変身の一つなのです。

 

バイアグラが持つ魔法のような作用、柔らかく力のない組織が確固とした性行為の担い手になる過程を考えていきたいと思います。

 

ペニスは、陰茎海綿体と言う並行して走る一対の勃起表の組織がその大部分を占めています。海綿体はスポンジによく似た組織で、細い動脈と多数の小空洞が網状になっています。

 

通常これらの動脈と空洞は筋肉(動脈癖を形成する平滑筋と空洞と取り巻く網状の平滑筋)によって圧縮されています。したがって、通常はペニス内の血流は非常に少ないのです。

 

勃起をするためには、血液が大量に流れ込むことが必要です。そうなるのは筋肉の締め付けが緩んだ時だけです。筋肉が弛緩すると動脈が拡張し、空洞が広がって、血液が一気に流れ込み、たちまちペニスは勃起します。

 

勃起はペニスがNOのところから始まります。あるいは、始まりはガスだともいえます。勃起をスタートさせる化学物質は一酸化窒素と言うガスで、化学式はNOです。バイアグラの作用はペニスがNOの状態であるのとYESの状態にすることです。

 

もちろん一酸化窒素は、ペニスの中に勝手に湧き出てくるのではありません。一酸化窒素は勃起に関係する科学物質すべての源ですが、その発生のきっかけとなるのは性的興奮です。恋人への切なる思い、かすかな香水の香り、甘いささやき、直接的にはペニスへの刺激など、
頭の中で起こる、あるいは五感を通じて伝わってくる性的刺激によって、性的興奮の引き金がひかれる。勃起の動脈するダンスのために音楽がスタートするかのように。

 

性的刺激は神経インパルスとなって、中枢神経の脳あるいは脊髄に送り込まれる(どちらに送り込まれるかは、インパルスが体のどこで発生したのかによります)性的刺激のシグナルを受け取った中枢神経は、ペニスに神経インパルスを送り込む、その興奮がペニスの神経末端に到着すると信号が発せられ、それが引き金となって細胞が一酸化窒素NOガスを生産し始める。発生したNOは次第に量を増やしながらペニスの金細胞に浸透していきます。そして勃起が起こります。